全国の助産師を可視化し、
顧問助産師として働く人の
健康と子育てをサポートする
株式会社 With Midwife
代表取締役
MIZUKI KISHIHATA
岸 畑 聖 月
憧れの、尊敬する女性
具体的に思い浮かぶ女性を1人には選べませんが、強さとしなやかさを兼ね備えた包容力のある女性に憧れます。
10〜20年前の自分に教えてあげたいこと
1人ではないということ。本当にやりたいことは声を大にして叫ぶべきだし、まずできる事からやっていると自然と仲間が集まるということ。
起業したきっかけ
何度も「なぜそれをやりたいのか」を問い直すことで、自然と自分がやるべき方向性が明確になり、それが自ら行動する(起業する)ことでした。
キャリアや仕事を大事にする時に悩んだことは?
家族との時間であったり、恋人との時間であったり、友達との時間であったり、自分の時間であったり。やっぱり時間は人にとって平等なので、自分のやりたいことを貫く分それらの時間との両立が難しくなることで悩みました。
キャリアや仕事のために払った犠牲は?
私の場合は、自分が病気をしたこと、その結果子供が望めなくなってしまったことが、今の事業を始めたきっかけでもあり原動力になっています。起業をする前、いや今までの人生の中でも強い想いを言えばいうほど、「なぜあなたはそれがしたいの」とその原体験を聞かれることがありました。本当のことは自分にとっても受け入れられないくらい重すぎて、言えずにいて、それとないことを言っていると思いが伝わらないジレンマがありました。でも、本気で社会を変えようと思った時、自分のことをさらけ出すことは必要な犠牲なのかなと思いました。初めて言葉にするときは怖かったですが、実際沢山の方が理解をしてくれ、応援してくれることにもつながり、かけがえのない仲間もできました。今ではうそを付かずにありのままの事業への想いを語れるようになりましたし、パーソナルな部分をさらけ出すことで嫌な思いをすることも今後あるのかなと不安はありますが、それ以上に大切な仲間たちと大きなビジョンに向かって真剣に事業に打ち込めることは私にとっては大きな幸せです。
逆境に陥った時のあなたなりの立ち直り方法は?
大切な人にエネルギーを貰うこと。良くも悪くも私は人に左右されやすくて、そのせいで落ち込むこともありますが、パワーをもらうことも多いです。辛いときほど、大切な人に会いに行く!そうするとまた自然に頑張ろうと思えます。その分私も人にパワーを与えられるような強い人になりたいなと思います。
あなたにとって幸せとは
私が幸せを感じるのは人の役に立てたとき。まわりに笑顔があふれるとき。たくさんの大切な仲間に囲まれているとき。助産師なので、その人らしい出産が叶った時は私も格別な幸福感をいただきます。
今の事業でも、悩む女性や困っている家族の役に立てて笑顔をみれるともっと拡大したい!とエネルギーが湧き出てきます!
あなたの成功って?
自分も含め全体幸福をすこしでも底上げ出来たら成功なのかな?と思います。ひとりだけ「成功」してもさみしい。みんなで「小さな成功」を重ねられたらそれが私にとっての「大成功」です!!
人生の中で何を一番大切にしている?
いかに「自分」で居れるかが、「価値」。自分の声を聞く時間をしっかりと保って、自分というものの純度をしっかりと保って、後悔しない選択をすることを心掛けています。
人生で一番辛かったこと
前述してしまいましたが、病気で倒れてしまったこと。まだ14歳だったし、受け入れられないことがたくさんありすぎました。でも、そのおかげで今があるし、自分の生き方についてしっかり考えて歩んでこれた。
それをどう乗り越えたか
ひたすら自分と向き合いました。私は何故生まれてきたか。何故生かされたか。自分はこの命をどう使うべきか。自分に何ができるか。この経験を乗り越えるために、どうするべきか。消えていった命も、今を生きる命も、罪悪感をもちながら生きる命も、どんな命もすべて抱きしめられて欲しいし、そんな世界を作りたい。こんなことを言っている間はきっとまだ実は乗り越えられてなくて、今現在も私は辛かった経験を乗り越えようとしている最中なんだろうなと思います。
あなたにとってビジネスを始めるということは?
自由になるということ。自由のためには責任と覚悟が必要でした!
あなたの人生の教訓は?
Give First.
2025年の自分はどうなっている?
起業をすると決めて1年で、本当にいろんなことが突然起こって来月どうなっているかも想像できないような毎日でした。なので、今の自分は5年後なんて想像もつきませんが、今の素敵な仲間がもっと増えて、一緒にMISSONに向けて活動を続けられたらうれしいです。願わくば、海外へも事業展開していたいです。私たちが守れる、守るべき命は国内だけではないと思うので。
あなたはどんな未来や社会を信じるか?
中絶や死産の経験をひとりで抱え続けるなんて辛すぎる。虐待や産後うつで自殺なんて悲しすぎる。そんな命たちを私達助産師がもつスキルと寄り添いで守りたい。すべての人生に助産師が関われる社会の先に、「生れることの出来なかったたったひとつの命でさえも取り残されない未来」が実現できると信じています。
あなたをサポートしてくれている人への感謝の気持ち。
私達3人を信じてついてきてくれるメンバーのみんな、本当にありがとう。協力してくれる全国の助産師の皆さん、一緒に新しい未来を創っていきましょう。私たちにしかできないことがきっとあるはずです。最後に不安定な私たちの事業を信じ、見守ってくださるすべての方々、本当にありがとうございます。たくさんの方々に応援されて株式会社With Midwifeは生まれることが出来ました。この会社を立派に、そして愛され続ける会社に育てていくことが私たちの恩返しだと思います。これからも一緒に未来を信じてください!
これから起業したいと思っている人へのメッセージ
なにかを始める事ってとても勇気がいると思います。やりたいことがあるのに、次の一歩がわからなくて不安になることもあると思います。私もそんな風に不安でどうしたらいいか分からない時期が長くありました。でも、大丈夫です。その不安感は次に一歩出すために、もう片足を高くあげている証拠です。もう踏み出す準備はできています。だから、もっと不安なところに飛び込んでみてください。すると体がぐらっとゆれて、きっとその一歩を踏み出せるはずです。会いたい人に思い切って手紙を書く、起業家支援拠点に行ってみる、ビジコンに申し込んでみる…。場違いだと思った場所に飛び込んでみて、私は沢山の仲間と応援してくれる人を見つけました。今あなたが不安なら、最高の一歩はもうすぐそこにあります!その先で、お会いできることを楽しみにしています。
Photography KEISUKE TSUJIMOTO