農家フランチャイズ事業
AgriFranc(アグリフラン)

cobafarm(株式会社小林ふぁーむ)
代表取締役

KANAKO KOBAYASHI

小 林 加 奈 子

周りのみんなが笑顔でいること そして私が笑顔でいること

幼少期のあなた(子供の頃の夢、どんな性格だったか)

「かー君」高校までの私の呼び名です。裸足で山の中を走り回るような元気な子でした。「男の子に生まれたらよかったのにね」と言われることが多かったです。夢は獣医さん。たくさんの動物たちと一緒に暮らすことを夢見てました。
中学の頃から、自分の世界を作って、群れることが苦手でしたが、なぜかいろんな子から助けを求められることが多かったです。でもとても冷めた学生でした。こんな子の担任には絶対になりたくない!と思うような学生でした。おかげで俯瞰で周りの友人やその場の状況を見れるようになったと思います。

憧れの、尊敬する女性

私のトマトの師匠!私より10歳以上年上の女性農業者さんですが、ずっと以前から広い田畑を全部女性一人で切り盛りし、嫁として、母としての仕事もこなし、地域の女性たちのリーダーとして活動もされているスーパーウーマンです。今もわからないことがあるといつもご指導いただいてます。

10〜20年前の自分に教えてあげたいこと

農業はお金がかかるから、今のうちにたくさん貯金しときや!!

あなたのモットーは

後悔しない選択を!

起業したきっかけ

農業を始めて、法人化するにあたって、代表を夫にするか私にするか話し合いました。農業法人の代表はまだまだ男性が多く、女性が代表になることに対するデメリットも考えられました。また私自身、人前に出ることがあまり好きでなく、畑で野菜を作っているだけで幸せ感を感じていたので、できれば代表になることを避けたいとも考えてました。が、
☑これからの時代、日本の農業界では女性が躍進するだろう。
☑女性が代表になることで補助金など多方面でメリットがある。
☑女性が代表になることで注目されやすい。
というメリット。そして家庭の食材を購入し、調理するのは女性が中心。そんな女性目線の野菜作りがこれからの日本には絶対に必要だと考え、男性目線の夫ではなく、私が代表になることに決めました。

キャリアや仕事を大事にする時に悩んだことは?

普段からあまり悩むことがありません。悩んでる時間がもったいない。その時間いろんなことにチャレンジしよう。楽しいことしよう。と思ってます。

キャリアや仕事のために払った犠牲は?

特に犠牲を払ったことはなかったと思います。やりたいことを仕事にしているので、何かを我慢してもそれを犠牲とは思ってません。でも知らず知らず周りには影響が出ていたのかも。

逆境に陥った時のあなたなりの立ち直り方法は?

音楽を聴きながら、家の中を大掃除したり、DIYで鶏小屋を作ったり。すべてを忘れて、没頭します。で、きれいになった家の中や完成した小屋を見て、満足して、気持ちをリフレッシュさせてから、もう一度問題と向き合うようにしています。リフレッシュって大切ですよね。

どんな風に自分のモチベーションとうまく付き合っている?

どんなことでもいいからいつも①目標をもつ。②チャレンジする。

あなたにとって幸せとは

周りのみんなが笑顔でいること。そして私が笑顔でいること。

あなたの成功って?

周りのみんなが笑顔になること

あなたの自分らしさとは?

いつも自然体でいること

あなたの強みは?

物事を俯瞰で見ることができること。
つらい状況でもその中からプラスを見つけられること。
そしてたくさんの人とのつながりです。

人生の中で何を一番大切にしている?

自分に正直であること。

仕事以外で夢中なこと

動物たちとの生活です。朝まず起きたら、犬の散歩。帰ったらミニブタやヤギ、鶏たちのお世話をしてから、朝ごはんを食べます。でもこの時間が一日の中で一番充実しています。

人生で一番辛かったこと

西日本集中豪雨の時にビニールハウスが屋根まで水没して、中で育ってたトマトが全滅したこと。泥だらけになったトマトが数日後全部腐りはてた光景を見たとき、頭が真っ白になりました。
あと、その翌年、マムシにかまれて入院したことです。

それをどう乗り越えたか

被災したのが法人化した年の出来事で、1年目にして主収入がゼロになり、ともかく資金繰りが大変でした。でも逆にトマトの収穫作業がなくなってぽっかり空いた時間で、ビジネス・起業について初めて勉強しました。さらに活動拠点を福知山市内に限定せず、大阪や京都へ広げるようにしました。そのおかげで視野が広がり、たくさんの方とつながることができるようになり、今のcobafarmができあがりました。
あと、マムシはひたすら水を飲んで点滴をして毒を排出して、5日間で退院できました。今どきは血清は打たないそうです。みなさんもマムシには気を付けてください!

あなたにとってビジネスを始めるということは?

自分で自分の人生を動かすこと。覚悟するということ。
そして、お客様が一生懸命働いて得たお金をいただくこと。
だから私も命がけで美味しいトマトを育てないといけない!と自分に言い聞かせています。

ビジネスを自分ですることで気づいた教訓は?

チャンスはどこに転がっているかわからない。だから準備は常にしておこう。

ビジネスを始めるにあたって、一番心に残るアドバイスは誰から?どんな?

「このとまとのじゅ~す、きちんとブランディングして販売していけば、小林ふぁ~むは面白い農家になりますよ」
3人のコンサルの先生に言われた言葉です。
事業を始めた当初、トマトジュースを製造販売することに対して、賛成してくれる人は全くいませんでした。大手企業が独占するトマトジュース市場にうちのような小さな地方の一農家が参入できるわけがないと大反対されてました。そんな中、全然違う場所で、全然違う分野の専門家の先生が、小林ふぁーむについて、とまとのじゅ~すについて上記の言葉をかけてくれました。闇雲にジュースの販売を行うのではなく、きちんとブランディングして計画立てて事業を進めましょう。このアドバイスをきっかけに、農業をビジネスとしてとらえ、農業界から外に出て、勉強をし始めました。そのおかげで今のcobafarmがあります!

あなたの人生の教訓は?

「今日も生涯の一日なり」
明日はどうなるかわからない。だから今日今この瞬間を精いっぱい生きよう!
やらなきゃいけないことは先延ばしせず、すぐに行動に移すようにしています。

あなたはどんな性格?

我慢強い。人と話すのが苦手。

10年後の自分はどうなっている?

毎日畑でトマトのお世話をしている笑顔の可愛い農家のおばちゃんでいたいです。

あなたはどんな未来や社会を信じるか?

農業をはじめとする一次産業が子供達のあこがれの職業になっている未来を信じてます。あと日本の食料自給率が50%越えの社会になることを信じてます。

あなたをサポートしてくれている人への感謝の気持ち。

いつも私のわがままを聞いてくださってありがとうございます。これからも一緒に楽しいこといっぱいやりましょう。

これから起業したいと思っている人へのメッセージ

一次産業ビジネスにぜひ参入してください!一次産業は高齢化が本当に進んでいます。周りはおじいちゃんだらけです。古い慣習も根強く残っています。でも逆に考えたら、若いアイデアがまだ全然ない世界です。ビジネスチャンス、めちゃくちゃある産業です。一生産者の立場として、アントレプレナーシップを持つ皆様に伝えたかったことです。日本の一次産業を盛り上げるためにも、ぜひよろしくお願いします。

Photography MAMI NAKASHIMA

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