子育て中でもジブン時間を
過ごせる社会へ
『預かり自然体験dive』

株式会社dive in LIFE
代表取締役

SATOMI KUMAGAI

熊 谷 理 美

やらない後悔より、やった後悔。迷ったらやる。

幼少期のあなた(子供の頃の夢、どんな性格だったか)

精神年齢の高い子供でした。小学生になったとき「自分はもう大人だ!なんでまだ働けないんだ?」と思っていて、社会に出て働くことを楽しみにしていました。小学校の先生が大好きで、夢は「小学校の先生」でした。そのためにピアノも頑張っていましたし、大学時代の途中まで教職の授業も受講していましたね。性格は、周りから変な人、面白い人だと笑ってもらいたいというのが目標だったので、男子とアホな冗談を言いまくっていましたね。その時に雑草や虫を食べるということもしていて、結果的に野草を食べるのが好きな大人になってしまいました。あと、親の転勤が多かったこともあり、はじめまして!の場に慣れている子どもだったなと思います。当時はしんどいこともありましたが、それはその後の人生に活きていると思うことが何度もありました。

憧れの、尊敬する女性

キュリー夫人です。子供の頃、伝記が大好きで読み漁っていたのですが、生き方がかっこいいと思います。学生時代は兄弟のために先に働いて後から学生時代を過ごし、大人になってからは結婚・出産・子育てを経ながらも研究を続け、晩年まで努力されて功績を残したことに感銘を受け、「誠実に生きているか、仕事に向き合っているか」と自分に疑問を持った時に読み返しています。
一時期、女性起業家で「この人!」という一人見つけたいと思って探しましたが、誰か1人より、発信の仕方はこの人。営業はこの人。巻き込み方はこの人。と部分部分で尊敬しながら、時に真似させてもらいながら、自分が次世代の誰かのあこがれになれたらいいなと思ってきました。

10〜20年前の自分に教えてあげたいこと

世界はもっと広く、自由であること。大学時代、留学の準備をしていたのに1年卒業が遅れることを恐れてやめてしまったことを今も後悔しています。「子供をもつ前に、身軽なうちにたくさんの国に訪れておいてね」と言いたいです。今やっている事業に活きることがあっただろうなと思います。また、10年前(子どもが一人の頃)に「私は子供が3人ほしいし、仕事もいずれ辞めて40歳までに起業する」という話を母にしたのですが、しっかり反対されました。この時は怒りで泣いてしまったのですが、親離れできてなかっただけと後から気づきました。だからもう少し早めに「もう親に事前の相談は要らない。事後報告だけでいい。しかも、伝えたいと思うことだけね」と教えてあげたいな。

あなたのモットーは

やらない後悔より、やった後悔。
迷ったらやる。

起業したきっかけ


2つあります。
一つ目は、様々な社長との出会い。大学時代にたくさんの社長に会う機会があり、会社の大小に関わらず社長は『こんな社会にしたい』『こんな人たちを救いたい守りたい』などというアツイ想いがあると知り、私もそんな大人になりたいと思いました。
二つ目は、1人目の育休復帰後あまりにも心身ともに疲弊し、同じようなママを生み出さない社会を作りたいと思ったからです。

キャリアや仕事を大事にする時に悩んだことは?

子どもに療育が必要かもしれないと専門家に言われた際、通うには正社員をやめて時給の仕事に切り替える必要があると分かったのですが、その時は本当に悩みました。どうしても辞めたくなかったですし、「絶対に療育が必要だ」と言われたわけではなかったので、ほかの専門家に聞いたり、ママ友にも聞いたり、調べまくって、わが子の様子を観察して、一生後悔するかもしれない、イチかバチか賭けとも言えましたが、「療育に通わない」という選択をしました。自分のことでキャリアとほかのものを天秤にかけて悩むことはあまりない(仕事の優先順位が高い)のですが、子どものこととなると悩むことがありますね。

キャリアや仕事のために払った犠牲は?

子供を産むタイミングや人数。仕事の区切りや頑張りどころを意識して決めたので、もう少し本能の赴くままでもよかったかなと思います。

逆境に陥った時のあなたなりの立ち直り方法は?

体は睡眠で休ませ、心はお笑いで休ませ、そして『なりたい姿』に既になっている人の話を聞きに行く。

どんな風に自分のモチベーションとうまく付き合っている?

元々モチベーションのブレがあまりないタイプですが、なんとなくモチベーションが上がらないときは、まず「マズローの5段階欲求説」の図を思い浮かべます笑。どこまで満たされていて、どこで止まっているんだろうと考えると、「すでに満たされていることがあること」に気づき感謝できます。そして、あ、睡眠が足りてないだけじゃん…というときもあれば、人と会いすぎてしんどくなっている、人と会わなさ過ぎてしんどくなっていると気づけて、対処できます。その対処をしているうちにだんだんモチベーションが戻ってくることが多いです。

あなたにとって幸せとは

自分も周りの人も、安心して自分のやりたいことに人生を使えている状態。

あなたの成功って?


子育て中でも、介護中でも、どんなときでも、誰もがほかの誰のためでもない自分のための時間を持ち、「自分の人生に飛び込める社会」をつくることです。

ここまで生きてきて思うのは、世の中は「条件が揃ったらやろう」とガマンしたり先延ばしにする場面があまりにも多すぎるということ。子供の頃は「大人になってから」、学生時代は「お金を稼げるようになってから」親になると「子どもが大きくなってから」。気づいたときには「もう若くないから」「持病があるから」といってできなくなっているかもしれません。健康・お金・時間3つ余裕があるタイミングなんて100年生きても10年くらいしかない。100年まるまる自分のために生きていいんや!って全人類が思ったら意外と世界が平和になるんじゃないかと本気で思っていたりします。

あなたの自分らしさとは?

本来ぼーっとする時間が大好きで、思うままに踊るのも歌うのも大好きです。お風呂が冷めるまで湯船に入り続けていたり、急に踊りだしたりしている自分に気づいたとき、「あ、今私らしく過ごしているな」と思います。

あなたの強みは?

誰に対しても、好きなところ、尊敬できるところを見つけることができ、全員好きになれます。いつでもどこでも好きなもの・人に囲まれて生きられるのは強みだし幸せだなと思います。

人生の中で何を一番大切にしている?

自分が死ぬ時にどちらが後悔しないか?を迷ったら常に自分に確認すること。

仕事以外で夢中なこと

あんまり思いつかない…何をしていても仕事に結びつけて考えてしまうので。強いて言えば、今子どもがとてもかわいい時期なので、抱きついてくれないお兄ちゃんとはたくさん話して、4歳と7歳の妹たちとはたくさんぎゅっと抱き合うこと。その時間が大好きで幸せで、死ぬ時までこの感覚を持っていきたいなといつも思っています。

今までに人生で一番辛かったこと

コロナ禍に移住し、3人目を妊娠。1人目は小学校入学、2人目は転園、仕事は完全テレワークになった時。心も体も、子供の心もしんどくて辛かった。変化が好きな私でも重なりすぎると辛いのだと知りました。

その辛かったことをどう乗り越えたか

パートナーと毎晩近所に散歩に出掛けて、唯一のよりどころにたくさん辛い思いをぶつけたり、相談した。オンライン育休コミュニティでバリキャリママとプロジェクトを動かした。緊急事態宣言の合間を縫って、地域のイベントに参加して地域の知り合いを増やした。

あなたにとってビジネスを始めるということは?

念願。20歳の時から考えていたので、やっとこの時が来た!と嬉しかった。自分にとっては得意分野ではないと思ったが、それでも人生を賭けてやってみたいチャレンジです。

ビジネスを自分ですることで気づいた教訓は?

期待しないことの強さ。
「うまくいかなくて当然」という気持ちを持てば、どんな大きな会社の営業へも行ける。
期待していないときに結果が出れば、周りの人に感謝しか生まれない。

ビジネスを始めるにあたって、一番心に残るアドバイスは誰から?どんな?

誰のためにそのビジネスをするのか。あなたはまだ自分の親を喜ばせるためにやろうとしているように見える。そこを抜け出さないと本当の成功はない。本当の目的を見つけて、それでもそのビジネスをやりたいなら始めなさい。と起業伴走のメンターさんからアドバイスをもらいました。

あなたの人生の教訓は?

いつでも前向き。

(どんなことにも良い面が必ずある、良い面を見つめて良い未来を導こう。)

あなたはどんな性格?

根本はじっくりほんわかマイペース。心身が安定していて、周りの人を励ますのが得意ですが、時に大胆さが出て驚かせてしまうことも。

2030年の自分はどうなっている?

経営者としての経済的な成果も上げながら、社会課題にポジティブに仲間たちと向き合っている。プライベートは相変わらず楽しく食事ができる家族や仲間に囲まれている。

あなたはどんな未来や社会を信じるか?

これからもあらゆるテクノロジーが進化し続けると思いますが、『人が人らしく生きられる社会』を信じています。

人と人が触れ合い、心と肌であたたかさが感じられる。そんな幸せの中でその人らしい人生がより歩みやすくなっている未来がこの先に続いていますように。

あなたをサポートしてくれている人への感謝の気持ち

家族は家事、育児、家計、そして精神的にもサポートしてくれていて本当に感謝しかない。そして起業当初から数えきれないほどの起業仲間や先輩、メンターがいます。まだ何も恩返しできていないけれど、社会インパクトを出すことが恩返しと思い、今日も頑張ります。いつもありがとうございます。

これから起業したいと思っている人へのメッセージ

『起業』といっても人それぞれ。法律とインターネットと社会情勢のおかげで最初の一歩が簡単になりました。自分の周りにいる何人かを幸せにするのも、大きく大きく世界に羽ばたく企業を目指すのも自由。

もし、何かやってみたいことがあったら飛び込んでみませんか?dive in LIFE!

Photography MAMI NAKASHIMA

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