ママが「働く」を学ぶ
「コミュニティカレッジ」を中心とした
地域活性化事業
株式会社Women’s Future Center
代表取締役
KYOKO KURIMOTO
栗 本 恭 子
どんな子供だった?
小さい頃から本を読むのが好きな内気な性格の子どもでした。幼稚園で友達ができずに悩んでいたことを覚えています。「どうしたら友達ができるんだろう」と見ていたら、ある日、どうやら幼稚園で行われているオルガン教室や絵画教室にいって友達をつくっているらしい。と幼稚園ながらに考えたことを覚えています。母に「オルガンを習いたい」と言って体験に行った初日に母がオルガン教室の先生と喧嘩して、「オルガンなんか習うならピアノにしなさい」と言われて反抗できず、その後6年間ピアノを習うことになりました。小学1年生の時には、世界の神話や宗教的な寓話にハマり、毎週、辞書ぐらいの厚さで3段ぐらいある全集を借りて読んでいました。下に2人の妹がいて、とくに8つ離れた妹のことが可愛くて、人目を盗んでは、キスしていたことを覚えています。この頃の夢は、童話作家か、保母さんになることでした。
憧れの、尊敬する女性
私の周りには、自分の意志をもって何かの活動をし、自分らしく輝いている人がたくさんいます。私の母もその一人です。伝統工芸の一つ、桐塑人形の作家として、日々、創作活動をしています。主婦をしながら自分の道を見つけて努力する姿を間近でみてきたことは、今の私のライフスタイルに大きな影響を与えています。
10〜20年前の自分に教えてあげたいこと
すぐに自分はできないと諦めてしまうくせがあったけど、もっと永い時間の感覚でじっくりと取り組むということを大切にしてほしい。
あなたのモットーは
石の上にも三年
起業したきっかけ
子育てサークルをしている時にたくさんのママさんたちとの出会いの中で、子育てだけでなくいろいろなステージで活躍できる場があれば、ママたちの自己肯定感があがり、子どもとの関係ももっと良くなるのにと思ったのがきっかけです。自分自身も子育てが苦しいと感じながら過ごしており、子育て支援者としての活動の中で、たくさんの人と関わり、「ありがとう」の言葉で自分自身が救われてきたということがあります。そんなふうに活躍できる環境と仕組みをつくりたいと考えて、「女性の未来を真ん中に」という名前で会社を設立しました。
キャリアや仕事を大事にする時に悩んだことは?
仕事はどんどん面白くなっていくし、もっともっと自分自信は成長したいと思う反面、子どもや家族との時間や触れ合いが減ることがあり、自分自身が何を大事にしなければいけないのかということでいつも心が揺れていました。
キャリアや仕事のために払った犠牲は?
家族や子どもと時間を共有することや触れ合いは減ったと思います。
あなたにとって幸せとは
自分が必要とされていると感じること。あなたも必要だと感じてもらうこと。
あなたの成功って?
家族で笑いあえる暮らしを安心して継続できていくこと。
あなたの自分らしさとは?
自分のできていないところも含めてそれも自分と認めてあげること。
あなたの強みは?
少々のことには、動じない鈍感力。芯が強いところ。
仕事以外で夢中なこと
今は、仕事が一番楽しくて、ほかに夢中になることがないですね。
今までに人生で一番辛かったこと。
コロナの影響で、シェアオフィス事業から撤退した時。
それをどう乗り越えたか
新しい事業の構築に向けた補助金を申請したり、一緒に事業をすすめる仲間を集めたりして、頭を切り替えて次のステップを考えていった。
あなたにとってビジネスを始めるということは?
社会の中で自分の居場所をつくること。
ビジネスを自分ですることで気づいた教訓は?
結局、人間性が大事。人格を磨かなければいけない。
ビジネスを始めるにあたって、一番心に残るアドバイスは誰から?どんな?
卒業した創業スクールを主催していた商工会連合会の指導員の方から「納税と採用は一番の社会貢献」と言われたこと。
あなたの人生の教訓は?
明るく元気よく、何でも挑戦する。
あなたはどんな性格?
本当はとっても人見知りで根暗。フリートークが苦手。でも、人が好き。相手が気持ちよくなるように明るく元気にしているうちに、だんだんとそれが自然になってきた。
2025年(大阪万博の年)の自分はどうなっている?
今から始める事業が軌道にのっていると信じたい。
あなたはどんな未来や社会を信じるか?
誰にでもチャンスがあり、何回でもやり直すことができる社会。環境による差別が少ない未来。
あなたをサポートしてくれている人への感謝の気持ち。
夫と子どもがこんなに自由に生きることを認めてくれ、支えてくれて本当にありがとう。
これから起業したいと思っている人へのメッセージ
決して楽じゃないことの方が多いと思うけど、一生懸命がんばっていると、見てくれているが必ずいます。辛いときこそ広い視野でみてくださいね。
Photography KOHEI SOEDA